心がかゆみを起こす

かゆみは、単に皮膚炎など、体表の異常や病気から発生するだけでなく、
心が大きく関わってくる感覚であるともいえます。

実際、アトピーなどで長年苦しんでいて、心が疲れている人は、
アトピーの症状が比較的よい状態になっていて、
皮膚がかゆみを起こすような酷い状態ではなかったとしても、
激しく辛いかゆみを感じたりすることがあります。

これは、精神的な影響によるものだと考えられます。

そこで、抗うつ剤などの向精神薬を処方すると、
よく効く場合が多いのです。

また、疥癬(皮膚に寄生し、ヒトからヒトへとうつるダニの一種)という皮膚病は、
指の間や陰部、わきの下など、湿度の高い部位に住みつき、
そこで激しいかゆみを起こすのですが、
この疥癬患者の家族が、「私もかゆいので感染したみたいです。」
と言って、病院を訪れることが少なくありません。

しかし、その家族には疥癬虫は検出されず、
医師が「感染していませんよ。」といっても、
家族は納得せず「だってかゆいんです。」
というようなことが多々あります。

つまり、かゆみで苦しんでいる人を見ているうちに、
見ている側もかゆみを感じるという現象です。

さらに、一度疥癬に感染し、治療をし、治癒した人が、
「まだなんとなくかゆい。」ということもあります。

この場合は、その人の中に、「疥癬でかゆかった。」
という心の傷が残っていて、
今でもかゆいと感じさせてしまっている現象だと考えられます。

このように、かゆみは「心」が引き起こすこともあるのです。

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