伝わる神経線維の太さの違い

痛みには、包丁などで怪我をしたときなどに生じる
「速く鋭い痛み」と、胃の調子が悪いときや頭が痛いときなどに感じる
「遅く鈍い痛み」というような痛みの伝わり方があります。

しかし、かゆみは、「なんとなくかゆい、じわじわかゆくなる。」
というような、伝わり方しかありません。

この違いは、かゆみや痛みを伝える神経線維の違いによるものです。

皮膚が刺激を受けると、神経線維によって脊髄から脳へ伝えられます。

この神経線維には、脳からの指令を伝え、実際の行動に移させる運動神経と、
視覚や聴覚によって得た情報や感覚を脳に伝える知覚神経、
そして自律神経などがあります。

皮膚の感覚を脳に伝えているのは、知覚神経ですが、
その知覚神経の中でも、皮膚感覚を伝える神経線維には、
「Aβ」、「Aδ」、「C」の3つがあります。

そして、この「Aβ」、「Aδ」、「C」の神経線維は、
それぞれ太さが異なり、太いものほど速く伝わると言う特徴があります。

ちなみに、最も太いのは「Aβ」であり、
続いて「Aδ」、そしてもっとも細いのが「C」です。

A線維

A線維には、髄鞘という脂質に神経線維が分節状につつまれている有髄神経です。

そして、神経の刺激は、髄鞘のあるところをスキップして伝わるため、
伝導がより速くなります。

Aβ: 皮膚触圧覚(皮膚が触れられている感覚や押されている感覚を
伝える神経線維で、もっとも速いです。

Aδ: 痛みを伝える線維ですが、Aδは、部位がはっきりしている痛覚を伝えます。

C線維

C線維は、髄鞘につつまれていない無髄神経です。

そのため、刺激は神経線維内をゆっくりと伝わるので、伝導が遅いです。

そして、C線維には、脊髄反射がなく、瞬間的に逃げる反射、
逃避する行動がありません。

C:  痛みを伝える線維ですが、内臓痛や皮膚の鈍感を伝えます。
そして、かゆみを伝えます。

 

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