「かゆみ」と「痛み」の関係

「かゆみ」と「痛み」は、互いに影響しあう感覚であり、
どちらも生体に対する侵襲を完治すると、
脳に伝えるという目的論的は似た感覚です。

少し前までは、「かゆみは軽い痛みである。」、
あるいは、「痛みのとても軽い感覚がかゆみである。」
というように捉えられていました。

しかし、それは、完全な誤解であることが、
近年の研究で分かっています。

かゆみと痛みが伝わる線維の種類は、一部は同じです。

しかし、基本的には異なっていて、
原則としてかゆみを伝える線維と、
痛みを伝える線維とでは別のものです。

たとえば、帯状疱疹(たいじょうほうしん)は、とても強い痛みを伴います。

しかし、この帯状疱疹は治ってくると、今度はかゆみを伴います。

ですから、かゆみは痛みの軽い感覚であると捉えられえいました。

また、感覚を伝える神経線維は、
かゆみも同じものであり、
その線維を一秒間に3回刺激するとかゆみにいなり、
10回すれば痛みになるというような説もありました。

ですが、今は、それが誤解であることが解明されており、
完全に否定されています。

解明されたメカニズムによると、
帯状疱疹の場合は、痛みがあるときに、痛みの神経線維が刺激され、
同時に、かゆみの神経線維も刺激されています。

ですが、帯状疱疹になると、痛みが強いため、
かゆみは抑えられます。

しかし、帯状疱疹が治っていく過程で痛みが治まると、
それまで抑制されていたかゆみを感じるようになるというわけです。

「かゆみ」と「痛み」は、伝達経路などで似ている部分が多いのですが、
メカニズムを辿ってみると、それは全く異なっている事が分かり、
「かゆみ」と「痛み」は、似て非なる関係であることが分かるのです。

 

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