「くすぐったい」と「かゆみ」の関係

「かゆみ」も「痛み」も、どちらも外界の異常を
生体に知らせる重要な知覚です。

「かゆみ」と似た感覚に、「くすぐったい」がありますが、
この「くすぐったい」と「かゆみ」は、全く無関係な感覚です。

「くすぐったい。」のは、「かゆみ」の軽い感覚と思っている人もいます。

ですが、これは完全な誤解で、「くすぐったい。」と
「かゆみ」は、無関係で、感じる脳の部分も異なっているのです。

くすぐったさを感じるのは、主に首筋やわきの下、鼠径部、
足の裏などの、太い動脈が表面を走っているところです。

そして、この太い動脈がある部分は、
自律神経がとても細かく分布していますから、
敏感になっていて、くすぐったさを感じやすいようです。

さて、人にくすぐられるとくすぐったいですが、
自分で自分自身をくすぐっても、何も感じません。

それは、小脳が関係しています。

くすぐられる部位や指の動きが事前に分かっていれば、
小脳がそれを予測します。

自分でくすぐる場合は、予測できるのでくすぐったくありませんが、
他人にくすぐられるときは、予測できないので、
とてもくすぐったく感じてしまいます。

つまり、「くすぐったい。」という感覚は、
「ヒトにとって、とても重要な部分、生命の危機を引き起こしかねないような部位を、
他者に刺激されたときに起こる感覚」であることが分かります。

この感覚は、「かゆみ」や「いたみ」とは、
セレプターも、感じる脳の部分も全然違うのです。

「かゆみ」、「いたみ」、「くすぐったい、
これらは全て、別物なのです。

 

 

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