かゆみがあるとき、かくと快感が生まれるわけ

犬やネコも、足で首の後ろをかいたり、おなかをかいたりします。

鳥も、くちばしで身体をつついたり、
羽を激しく動かして、身体をかくような動作をしています。

金魚も、白点病などに罹ると、石や砂利に身体をこすり付けてかこうとしています。

このようなことから、かゆみは、ヒト特有の感覚ではなく、
様々な動物に共通するものであり、
その動物たちも、かゆみを感じれば、ヒトと同じように、
かくことによって、かゆみを解消しようとしていると考えることができます。

そして、かゆみを感じる部分をかくと、とても気持がよいです。

その「かくと気持がよい」という脳内メカニズムが、
最近になって解明されています。

2014年、機能的MRI(fMRI)を用い、かゆいところをかいたところ、
「報酬系」と呼ばれる脳の中脳や綿条体の部分が、
強く、反応を示していることがわかりました。

「報酬系」とは、褒美を貰う感覚が起こるときに反応する
脳の部位のことです。

つまり、「かくことは、褒美につながる。」と、
脳が認識しているということになります。

そのため、気持ちよくかいてしまうのです。

この「かくことは、褒美につながる。」ということを、
脳が認識するというのは、実はアトピーで苦しんでいるような人にとっては、
とても厄介な認識になります。

なぜなら、長年アトピーなどのかゆみで苦しんでいる人は、
かいて快感を得るということを、自然に脳と体が覚えてしまいます。

すると、かゆくないときにも、快感を得ようと、
かき続けてしまい、それが原因でアトピーがさらに悪化し、
なかなか治らないと言う悪循環に陥るのです。

皮膚をかくと、傷になったり、その傷が治ったとしても、
色素沈着等を起こすから、「かいてはいけない、かいてはいけない。」
と、思うようにし、触らないように気をつけようと思うのですが、
かくと、とても気持ちがよいのです。

「かゆみ」というのは、なんとも理不尽な感覚なのです。

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